SS部屋5号室
ことの始まり OSをいれようその1 ねっとわく設定 メモリ増設 ブートデバイスの変更
SolarisのNetwork Install OSをいれようその2
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事の始まり
IRCの知り合いの某氏から「SS5いらない?3000円だよ」だって。
某社のリプレイスの際の放出品だそーだ。で、家にやってきたSparcStation5…。
ホスト名を書いたラベルが貼ってあった…。何の因果か知らんが以前、Shivatは
このマシンにアカウントを持っていたのであった(笑)
以前大学の計算機室に100台近くあったんで、あのスマートな筐体、シンプルなカラー
と結構気に入っていた。…けど、某F社のOEMだったし、この間のリプレイスで姿を
消していたので、あの美しいマシンが手に入るとはラッキー(笑)
しかも、家に来た奴はOEMじゃないSUNの純正ぢゃないですかっ!同じ筐体でもSUNっ
て書いてあると違うよねぇ…(笑)
で、届いたマシンは…
CPU |
micro SPARC II 70MHz |
ディスク |
2.1GB |
メモリ |
32MB |
キーボード、マウス |
無かった。 |
ま、もともとサーバやってたらしいからキーボード、マウスが無いのは仕方ないかな
でもこれから使うにはちょっと不便なんで、研究室に持ち込んで借り物のキーボード
とかで遊んでみることにした。
一応、Sparc Station 5な話題だけど、Solarisの話題もSPARC,x86問わずありますよん(予定)
OSをいれようその1
「コンピュータ、ソフトが無ければただの箱」とはよく言ったもので、本当に重いただ
の箱でした(笑)
というわけで、Solaris 7 for SPARCを入れてみることしました。SPARCで起動に使える
CDROMドライブを借りてきて[STOP]+[A]でROMに落として…
ok> boot cdrom
で、CDから起動させてインストール。ハードメーカーが作ってるOSっていいよねぇ。
変なことしなければほとんど問題なくインストールできるもんね。SUNとAppleがお気に
入りな理由の1つだね。
んで、インストールで要注意なのは…。スライス(パーティションのことをこー呼ぶらしい)
を切る時にインストーラが用意したデフォルトの値ぢゃダメってこと。何度かやってると
わかります。たとえば、インストールした後にPatchをあてようとすると/varが足りません
とか、一番笑えたのは/があふれてSSHがインストール出来なかったり…。ま、自分の使い方
にも因るけど…/と/varはそれぞれ100MBもあればいいんぢゃないのかな?
あとは適当に割り当てましょう。
設定は…ネットワークの管理者に聞いてちゃんとした設定をしましょうね。
ねっとわく設定
Solarisはインストールしたての状態では…OS以外なぁんも入ってません。
とりあえず、外に出れないとアプリも持ってこれないんでネットワークの設定をしときましょう。
編集するのは/etcのresolv.conf、nsswitch.confの2つでとりあえずOK。
・resolve.conf(最初から入ってないので自分で作る。)
nameserver xxx.yyy.zzz.www
domain hogehoge.hoge
・nsswitch.conf
hosts: file を hosts: dns file に変更
多分、これだけで外に出れる…はず。
メモリ増設
メモリの増設といっても、普通にDIMMを刺してやるだけ。別に難しいことじゃないんだけど、面倒
なのはメモリ自体の入手。SS5で使えるメモリは168PIN DIMMなんだけど、電圧が5VでECC付き(だっけか?)
じゃないとつかえないんだね。秋葉原とか探せばあることはあるんだけど、32MBで8000円とか付い
てる、ある意味希少なメモリ。そこで考え付くのは他機種のメモリ流用〜。
で、メモリの仕様を調べてみると、PowerMacintosh8500、9500、8600、9600が5Vの168PIN DIMMを使っ
てる事が判明。でも、実際に試したわけじゃないからちゃんと使えるかどうかはわからないし、噂だと
PowerMacintosh4400のメモリもいけるっぽい。ECCが付いてないとだめらしい。他にも、正確な
機種はわからないけどDECのAlphaStation用のメモリもいけるっぽい。ちなみに、ShivatのSS5の
メモリはAlphaStation用のやつ。今のところ問題なく使えてます。
でも、SS5にしろMacintoshにしろ、5V DIMMは希少品らしいから買うと高くついてしまうのが問題だね。
ジャンク屋とかでPCで使えなかったから格安で売っているDIMM見つけたら買いかも…(笑)
ま、運が悪いとEDO DIMMだったりすることがあるから…賭けかもね。
ブートデバイスの変更
どうも、SPARCはID3のディスクからブートするのが普通らしい。
ディスクを増設したりとかで違うIDのディスクからブートさせたいときには…
ok > setenv boot-device disk[n]
で変更できるはず(試したけど、記憶が定かぢゃないので…)。ちなみにnはSCSI-IDね。
ID5のディスクのスライス4からブートさせたいようなときには…
ok > setenv boot-device disk5:4
とするといけそうだ。他にもNetworkからブートを標準にするなら…
ok > setenv boot-device net
でいけると思う。ま、bootコマンドの引数を設定してるだけだからあまり難しくないかもね
SolarisのNetwork Install
ShivatのSS5にはCDROMドライブが無い。Solarisのインストール時にはCDROMドライブ必要なわけで、
それを接続するのに背面のSCSI端子に繋ぐのだが、モニターをどかさないと接続が出来ないので一苦労。
非力なShivat(嘘)はモニターを下ろすのが大変なんで、外付けCDROMを使わないでインストールできる
Networkインストールを試して見ることにした。
毎度おなじみ、必要なモノ
・CDROMドライブの使えるワークステーション&そこのroot権限
・SolarisのCD
・ネットワーク
・ナドナド
まずはインストールサーバの準備をする。CDから直接サーバを作る場合と、一度CDの中身をディスクに
コピーしてからやる方法がある。
・CDROMドライブから直接インストールするとき
# cd /cdrom/ja_sol7_1199_sparc_sun_dt/s0/Solaris2.7/Tools
# ./add_install_client -i xxx.zzz.yyy.www -e 11:22:33:44:55:66 hostname sun4m
・一度ディスクにコピーしてからやる。
# cd /cdrom/ja_sol7_1199_sparc_sun_dt/s0/Solaris2.7/Tools
# ./setup_install_server /export/install
Software 2of2、LanguageCDに換えて同じようなところにadd_to_install_serverってスクリプトが
あるのでそれを使うと全部のCDイメージをHDにいれられるなり。(2003.3.12追記)
# cd /export/install/s0/Solaris2.7/Tools
# ./add_install_client -i xxx.zzz.yyy.www -e 11:22:33:44:55:66 hostname sun4m
add_install_clientコマンドの引数はほとんどインストールされるマシンに関するもので、-iにはイン
ストールするマシンのIPアドレスを、-eにはハードウエアアドレスをそれぞれ指定してあげる。ハード
ウエアアドレスは起動時に出てくるのでメモっておこう。hostnameはそのマシンにつけたい名前、その
後のsum4mってのはアーキテクチャを指定する。SS5はsun4mなのでこれでOK。
一度ディスクにコピーしてからやると、CDのイメージをディスク内に作るのでサーバを作るときに結構
な時間が掛かる。複数台インストールするならこっちの方が便利かも。1台にインストールするときに
はサーバ構築とインストールに時間が掛かってしまうんで要注意(笑)
で、クライアント側では、[STOP]+[a]でROMに落として…
ok > boot net
これだけ。ちゃんとサーバが設定されていればNetWorkからブートするはず。あとは普通にインストール
をすればOK。このときにNetWorkの設定を聞いてこないけど、それはサーバ側のadd_install_clientコマンド
の引数が渡されるっぽい。netmaskとか設定したいときにはちゃんと引数をつけるべし。Shivatはそれを
ちゃんとしてなかったからあとで直す羽目に…(汗。詳しい使い方はmanコマンドを見るべし。
あと、add_install_clientコマンドはディスクにイメージを作ったときにコピーされるので、コピーされた
コマンドを使わないと、折角コピーしたのにCDROMからインストールをするというオマヌなことになるんで
要注意ね。ちなみに、Shivatもやってしまった(笑)
で、インストールが終わったら、サーバ側で…
# ./rm_install_client hostname
しておこう。
で、CDROMを繋ぐのとNetworkでインストールするのとどっちが速いか…
研究室にあったのは2倍速のCDROMドライブなので、300KB/sが限界。Networkのほうは、SS5のNICは10Mb/s
だから、1.25MB/sの転送が出来るはずだから…Networkの方が速いかもしれづ。結局はSS5とNetworkの速さ
が問題になるんだろうけどね。まぁ、参考までに。
OSをいれようその2
たまにSolarisが使いたいがためにSolarisをインストールしていたSS5だけど、ULTRA5をGetしてからはご隠居
していた。さすがにメールサーバとかDNSとかウイルスチェックとかをSolaris9でしかもSS5でやらせるには荷
が重すぎたようでした(当然?)。現役を引退したPCにはLinuxを!と世間では言われているけど、SSでも同じこ
とがいえるかどうか検証してみようー。てなわけで、さくっとSolaris9を消してLinuxを入れることになりまし
たとさ。
x86のLinuxディストリビューションはたくさんあるけど、SPARC版となると限られてくるらしい。メジャー所の
RedHat、Vineはあるのでこのへんで行くことにしよう。でも、正式リリースは6.2だかでかなーり古い。古いの
入れても面白くないのでちょいとぐぐってみた。"Auroa SPARC Linux"なるRedHat7.3ベースのディストリビュー
ション発見。今回の材料はこれで行こう。
毎回のことながら、SS5にはCDROMドライブなどついていないので恒例のネットブートとしゃれ込もう。
Webにはarapになにやら書いて…と面倒なことが書いてあるけど、結局は他のマシンからイメージ取ってきてブー
トするだけっぽい。ラッキーなことにこないだSolaris9をインストールするときに使ったブートイメージがあっ
たので/tftpbootのなかにあるイメージファイル、"IPアドレスを16進変換.アーキテクチャ"をおもむろにAuroa
のtftp32.imgと置き換えてみる。ほんで…
ok> boot net
RedHatのインストーラが立ち上がった。あとはx86版と一緒なんで簡単簡単。CDROMドライブがないのは仕方ない
のでFTPインストールを選ぶ。FTPサイト名とディレクトリを指定しないといけないけど、必要なものしか落とし
て来ないのでISOイメージを落とすよりはネットワークにやさしいかもしれない。
…つづく(かも)
とりあえずの参考URL
http://auroralinux.org/
http://www.iissa.co.jp/~kawai/sparclinux.html
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